プレッスコールのインタビュー
2019-06-09
Shirota Yu
Pippin
Crystal Kay
Leading Player
はあ
いきなりため息ですか。大丈夫ですか。
だめですね。笑 本当にいつも同じようなこと僕は言ってるんですけどミュージカルの時に。これはすごい自分にプレッシャーで・・・とかいろいろ言ってるんですが断言しますけど、断言しますし前言撤回しません。これが城田優のミュージカル史上一番難易度が高く、チャレンジングであり、スリリングであり、誰がみてもすごい!って目で見てわかる作品です。これ以上は今後僕が演じる役としては絶対ないって言い切れます。もう本当に男に二言はない。
どうすごいんですか。
あのね、見ればわかる。
これは宣伝文句みたいになっちゃうんですけど本当に言えば言うほど嘘くさくなる。
とにかく見てください。笑
簡単に説明すると2時間半だとするじゃないですか。全部で時間が。休憩時間を抜いて2時間10分が上演時間だとしたら僕2時間5分くらい出てるんです。
彼女が歌っているところと誰かが歌っている所以外ずっと出てて休む時間がなくて、休憩中も2幕の準備とかしているから本当に休憩がないんです。で今、1回通したんですね。通して終わって1回戻って囲み取材の準備をしてやって来て、つまり休んでないからのは〜です。笑
一息ついたってことですか。
1回戻ってまた2回目なんですよ
これはヤバいなと思ったらため息が出た。笑
すごい努力を今回はされたということになりますか。
僕もそうですけど彼女も今回相当すごい努力をしていますよ。僕は自分自身のことは断言しましたけど、もう一つ言えるのは今回彼女は初ミュージカルなんですよ。初ミュージカルでこの大役は本当にすごいことです。やっていることがえげつないというか。笑 お芝居のクオリティとかお芝居で求められていることもすごい難しいし、歌もすごく難しい。ブロードウェイのスーパースターと・・・トニー賞を獲った世界的な権威ある賞を穫った人がやっている者と同じレベルのものを求められる。それ以上のものを我々はブロードウェイチームから求められていて。彼女はそれを見事に超えて来てると僕は思うし、アクロバットに関しても僕だけじゃなく彼女も冒頭からうわ〜ってなる絶対にすごいことをしているから。ね!
はい。笑
このミュージカル何に一番稽古の時間を使ったかと言ったらアクロバットだと思うんですよね。
優はそうだよね。
俺はもうずっと基本アクロバット・・・笑
何をやったんですか。
色んなことをやるんですけど、冒頭からみなさんをびっくりさせるようなちょっとしたアクロバットがあって。その後言えるところで言うとバク宙とか
え!できたんですか?
できないですよもちろん。何にもできない。でも稽古2日目にアメリカ人の担当の人に呼ばれてエクササイズを始めたんですよ。なんだろうこれ?って思って。いやバク宙の練習だよって言われて。え、バク宙すんの!?みたいな。聞きましたもん。
何回目くらいでできるようになりました?
1人でするバク宙ではなくて後ろに人がいて僕が飛んだときに支えてくれるみたいな。それにしても難しいですよ。そっから自分で回って着地して。これちなみに歌いながらなんですね。話し始めたらきりがないんですけど。まあ端折るとですね、エクストラオーディナリーという日本語に直訳すると・・・
ずば抜けた
みたいな特別なみたいな僕はすごい人間なんだっていうことを歌うナンバーがあるんですね。僕はこんな普通の生活にはなじまないんだっていうのを歌うナンバーの中でほぼほぼのアクロバットをやっているんですね。
それをアピールする曲
そうそう!俺すごいだろ!みたいな。そんなことをですねやっちゃいかんのですよ。
それだと中途半端にはできないですね。
だからそうなんですよ。その言葉が僕にグサグサ。笑 でもね毎回実際そうですけどどの公演でも100パーセント成功するかどうかなんてやってみないとわからない。その時の空気もあるし、そこも含めてお客さんには楽しんでいただくのがこの演出の意図なんだっていうのは、来日されたダイアンさんから僕がいただいた言葉なんですけど、実際僕だけじゃなく世界中のトップのアクロバットの、例えばシルクド・ソレイユで大活躍している人たちがきていて、もう本当に誰が見ても絶対に楽しめない訳がない作品なんです。彼女が台詞で・・・何だっけ
見たら一生忘れられない
フィナーレをお見せしましょうって言うんですけど本当にその通りだし。絶対見たことないと思うし、僕本当にこんなに自分の作品を興奮してしゃべることってないんですけど、もうお客さんとしてはこれほど楽しいものは本当にないです。
お客さんになりたいもん。
ね!何にも予備知識とか勉強しなくていいし、難しいこと一切考えないでただ座って見てればもう目の前にどんどん感動に感動が重なって最終的に何で泣いてるのかわからなくなるくらい涙が出ると思う。
私も何の感情なのかわからないです。とにかく見てる方も自分も参加してるような気分になって、色んな感情が全部合わさる。そこはみんな一緒だと思う。共有するっていうか。
一緒に一体化するっていうか僕らも演じているんですけどお客さん側の感情も持ってるっていうか。本当に見ればわかると思う。
二人とも泣いたってことですか。
僕は毎回泣いています。それはお芝居としてではもちろんありますけど、個人的な城田優としてもきっと泣いていると思います。これは見てもらわないとその理由はわからないと思うし、いくら口で言っても薄っぺらになっちゃうので本当に見てもらうしかなくて。これだけやっててこんなアクロバットやっててって口で言うのは簡単なんですけど。だからもう一度だけ言いますけど、二度と言わないです。こんなすごいミュージカルという・・・ジャンルは”ピピン”なんですよ。ミュージカルというジャンルを超えていて、これは僕はもう二度とできないと思います。正直僕も次に再演があったとしても、年齢的にもそうだし役柄的にも色んなことがマッチしている今しかできない役なので。彼女はまたできると思うし確信してるしやってほしい。けど僕は、まあでも万が一再演になったとき城田優ででたら皆さんで総ツッコミしてください。
みんなでしましょう。笑
いくらでも誹謗中傷受け付けますけど、断言します。僕今回しかやれないって思ってるしやらないって決めてるくらい賭けてるので、是非これを逃したらもう次はないと思うし、僕が出てるとか出てないとか関係なく本当に見てほしい。こんなすごいショーを日本で上演できることを誇りに思うし、本当になかなかないです。すぐにもう一度やりましょうっていってできるメンバーじゃないし。
あと一回だけじゃなくて何回でも楽しめると思います。ストーリーわかってて出てるのに毎回うわーって、わあすごい!出番だ!みたいな。笑
本当になんて言えば良いんだろう。冒頭から魔法の世界に入ちゃったみたいなことって滅多にない。こんなに胸を張って言える作品なんです。でもそこに立つのは本当に怖い。
ケイさんはこれ初ミュージカルじゃないですか。ハードルは高かったですか。
めっちゃ高いです。しかも最初普通にメールできましたから。笑 LINEで(城田優さんから)一緒にブロードウェイやんない?って。
城田さんが誘ったんですか。
そうです。リーディングプレイというすばらしい役を誰に演じていただこうかっていうところでなかなかでてこなかったんですよね。そんな中彼女がやっぱりふさわしいんじゃないかってことで、僕は十年来の友達だったんでじゃあちょっと一回聞いてみようと思って今度こういう作品があるんだけどどうって聞いて、それあたしブロードウェイで見たことあるって。
そうなんですたまたま。で終演後外に立っていたらすいません写真撮ってください!ってトニー賞を穫られたパティーナさんと間違えられて。
で実際その役をやることになるていう運命的なことになったんです。
だから絶対やらなきゃと思って。本当にありがたい。
彼女にとっても本当にすばらしいミュージカルデビューなので。やっぱりデビュー作って一回しかないから、彼女のデビューとしてもみてもらいたいし、単純にこんなに魔法にかかったような時間っていうのは日本でも本当になかなか見られないので是非是非見に来ていただいて、僕の言葉が本当かどうか確かめてください。嘘だと思ったら僕も色んなSNSやっているんでどうぞ叩いてください!大丈夫!読まない。笑
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